
先日の『オーストラリア産ブラックオパールとして販売されている処理オパールについて。』に関連する追加実験を行いましたので、ご紹介していきます。
今回は確実にエチオピア産の処理(染色)オパールを使って、水に浸けた後の状態を観察してみました。

染色エチオピア産オパールのルースふたつ。


先日のリングのオパールとたいへんよく似た表情です。

サンプルA:1.475 ct

サンプルB:1.39 ct
これを密閉できるプラスチック容器に入れた精製水に浸け、変化を見ていきます。

リングの時と同じように色がなくなってしまうのか?
精製水に浸けて2日(48時間)後の様子。

やはり遊色が見えなくなっています。
浸ける前

浸けた後


取り出して観察してみましょう。


うっすらと色は残っていますが、やはり黒っぽくなっています。
それぞれの重さを計測すると

サンプルA:1.63 ct

サンプルB:1.6 ct
どちらもつける前と比べ重くなっています。
サンプルA:1.475 → 1.63 ct(0.155 ct 増)
サンプルB:1.39 → 1.6 ct(0.21ct 増)
吸い込んだお水の分重くなったと考えられます。
つまりこのオパールはどちらもハイドロフェン(吸水性のある)オパールです。
そして予想していなかったことが!

ちょっと写真ではわかりにくいかもしれませんが、浸けている水が薄っすら色付いているように見えます!!
これは、以前の実験で食紅に浸け染色したエチオピアオパールの色を元に戻せるか試した時と同じ現象なのでしょうか?

もう少し浸けておけば、ひょっとして少しは色が抜けるのか?
実験は続きます。
結果が楽しみ
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