オーストラリア産ブラックオパールとして販売されている処理オパールについて。

このリング、オーストラリア産ブラックオパールとしてあるサイトで販売されていたものです。

ピンときましたか?

 


グリーンの地色にオレンジの遊色が躍る、とてもきれいな表情を見せてくれます。

 

シルバー製のリングで、お値段は18,000円。

 

偶然ネット上で見つけたこのリング、とりあえずその正体が知りたくて購入。

数日後に到着した品物を見て、やはりエチオピア産オパールの染めだと思いましたが、ひょっとしたらという思いもあり、もう少し調べてみることに。

 

オーストラリア産ブラックオパールであれば、吸水性(Hydrophen、ハイドロフェン)を持つことはほぼ無いので、まずは水に浸けてみることに。

 

 

24時間ほど、精製水に浸けて変化を観察します。

 

こちらが24時間後の姿。

 

 

 

ご覧の通り、吸水をしたためなのか色が真黒になってしまいました。

 

経験上、こんな風に変化するオパールはオーストラリア産では聞いたことがありませんので、少なくともオーストラリア産ではないと思います。

 

精製水から出して乾燥させてあげると、色合いは元のように戻りました。

 

やはり、吸水性を持つエチオピア産オパールと考えて間違いなさそうです。

 

そこで、このリングを販売されていた方へ、少なくともオーストラリア産ブラックオパールではないことをお伝えするとともに、この商品を仕入れた経緯をお聞きしました。

お答えは、

これらの商品は、最近のミネラルショーで知っている業者(これまでにも何度か仕入をしている出展者)から仕入れたとのこと。

”ブラックオパールと書いてあり、お店の方からもお話を色々と聞いて、オーストラリア産で一粒ずつ吟味してリングを作ったと聞いたので、そのように信じて、思い込んでしまった”

とのお答えをいただきました。

残念ながらその業者さんの詳細はお聞きすることができなかったので、その業者さんがどこから仕入れたのか?はわかりません。

 

このようなこと、似たようなことはたくさんあると思います。

販売する側が知らない、思い込んでしまう、信じてしまう。

悪意があるわけではないのに、間違った商売をしてしまう。

これはジュエリー業界だけではないのかもしれませんが、自分が扱う商材への知識不足や思い込みは、悪気があってのことではないだけに、なかなかなくすことのできない問題です。

 

”エチオピアオパールを加熱してブラックオパールに見立てているものがある事は知っていますし、処理が行われているものは処理がしてあるとこれまで、お客様にはお伝えしてきました。ですが、今回この様な事になってしまい大変驚いております。取り急ぎ、出品しているリングは販売を停止し、情報も削除させていただきます。また、念のため、いつもお願いしている中央宝石研究所等で鑑別をしてもらおうと思っております。”

 

絶対に非を認めない人たちがいる中で、このようにすぐに対応をしていただいたこちらの販売者さんは、本当に誠実なご商売をされているのだと思います。

 

10年ほど前、御徒町の歴史あるダイヤモンド屋さんから仕入れたメレダイヤの中に、人工ダイヤが紛れ込んでいたことがありました。

紛れ込んでしまった経緯はわかりませんでしたが、それ以来そのお店とはお取引していません。

 

たくさんの方々がネットを通じてものを販売する時代。

売る側の不注意はもちろんですが、買う側の姿勢も問われる時代かもしれませんね。

皆さんも是非ご注意ください。

 

追加実験してみました:エチオピア産染色ブラックオパールについて

 

冬晴れ!

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