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エチオピア産ブラックオパールを販売する方へのお願い 。。。

エチオピア産ブラックオパールを販売されている業者、宝飾店、作家、デザイナーの皆さま

先日に続いて、お願いがあります。

写真のような “ブラックオパール” を販売する際には、“ 色落ち ”の可能性をしっかりとお伝えください。

 

インスタグラムを「ブラックオパール」タグで見てみると、エチオピア産ブラックオパール がたくさん出てきます。

https://www.instagram.com/explore/tags/ブラックオパール/

 

エチオピア産のオパールにも地色の濃い ” ブラックオパール ” と呼べる天然のものもありますが、以前もご紹介した通りなかなかお目にかかれないレアなお品物です。

エチオピア産-天然-ブラックオパール

 

エチオピア産オパール

個人的な感想でも、やはり天然のエチオピア産ブラックオパールは割れやすいというかモロイ気がします。

そのため、ネット上で紹介、販売されている “エチオピア産ブラックオパール” の多くは染色処理の施されたものと推測されます。

 

染色されているとは言え、とても神秘的な表情を持ったエチオピア産ブラックオパール。

否定するつもりも、批判するつもりもありません。

この点は誤解の無いよう、お願いをします。

 

ただ、ネット上で見ていると、”染色処理”を明記されている販売者の方も、あるいは染色には全く触れていない販売者さんたちも、どちらも色落ちについて明記していらっしゃる方は、

ほぼゼロ、

です。

 

こちらのエチオピア産ブラックオパールとして販売されていたルースを水に浸けると、

 

5日もすると色が染み出してきて、水が茶色くなります。

 

右が上のオパールを浸けていた精製水。

左の精製水とは色が全く違います。

 

以前行った実験『オパールを食紅で染めてみる 。。。』の時の食紅が抜けていくのと同じ原理で、染色剤が抜けると考えられます。

 

そしてこの現象は、比較的簡単に起こります。

染色処理されたエチオピア産ブラックオパールを、例えばペンダント、あるいはビーズネックレスとして身に着けていたとします。

汗などの水分に触れることで染色剤が抜け、それがお肌やお洋服に移ってしまうことがあります。

 

おしゃれして外出し、お家に戻ってきたらペンダントのオパールの色が変わってしまっているだけでなく、お気に入りのお洋服に黒っぽいシミができてた!?!

 

悲しみのダブルパンチ!

 

実際、そんなご報告を何件かいただいています。

 

お水に浸けることで、

 

遊色が全く見えなくなってしまうだけでなく、色が他へ移ってしまう可能性もあるのです。

 

ネット上には、

しっかりとエチオピア産ブラックオパールと明記していらっしゃる方

産地記述がなくブラックオパールとだけ明記している方

明らかにオーストラリア産ではないエチオピア産を、オーストラリア産ブラックオパールとして販売されていらしゃる方

様々な販売者さんがいらっしゃいます。

 

そんな販売者さんのほとんどは、ご自身も知らずに誤った記述で販売されている方がほとんどでしょう(そう信じたい)。

そんな皆さんにもう一度お願いします。

 

エチオピア産ブラックオパールは染色処理をされていることが多いということ

水気に触れることにより、その染色剤が抜けてしまうこと

場合によっては、それが洋服などに移ってしまうことがあること

 

こうしたことをふまえて、販売時には是非ひと言を添えてください。

 

絶対に水分に触れさせないで、汗などが付いてしまった場合はすぐに拭いてください

 

そんなひと言を宜しくお願いいたします。

 

まだ読んでいただいていない方は、こちらの ” お願い ” もご一読ください。

エチオピア産オパールを販売する方へのお願い 。。。

 

 

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よみがえったペンダント、私たちのやりがい  。。。

上の写真は今から13年前に撮影したペンダントの写真です。

当時はまだオーストラリアをベースにして活動していた時代。

そんな時に日本のお客さまのご依頼で製作したお品物です。

ルースをお選びいただき、オーストラリア製の既成枠にセッティングしたもの。

このペンダントが、、、

 

昨年、こんなことに!

なぜ?

 

続きを読む «よみがえったペンダント、私たちのやりがい  。。。»

今年も宜しくお願いいたします。

新年、明けましておめでとうございます。

遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

おかげさまで、1月5日には、弊社株式会社ジェムストーリーも7周年となりました。

オーストラリアから日本へ拠点を移して7年。

多くの皆さんのご支援ご協力いただき、8年目を迎え、今後とも「Make You Happy !」という理念を忘れずに活動をしてまいりますので、変わらないご贔屓をお願いいたします。

 

さっそくですが、本日オパールルースを6点、リングを1点出品しました。

2022年最初の新顔オパールたちを、下記リンクよりご覧ください。

https://bit.ly/opal-20220111

 

今週13日より、今年最初のショー、“ ミネラルマルシェ東京 ” に出展します。

磨きあがって来たばかりの新作ルースやジュエリーを、楽しみにしておいてください。

https://www.gemstory.com/j-marche.html

 

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年末年始はオーストラリアへ戻るために、仕事のお誘いをお断りしておりました。

「12月末になれば帰れるんじゃないか」

そんな期待をしつつ、2年ぶりのオーストラリアを楽しみにしていました。

ですが、ご存じの通り再拡大の影響でそれもかなわず、日本での年越しとなりました。

オーストラリア、日本両国のみならず、世界各地に先の見えない状況が続いていますが、今年こそは日常が戻る事、オーストラリアと行き来のできるようになることを願って、イヤイヤ、確信しています。

それまでは、対策を十分にしつつ、毎日を楽しんで過ごして行きましょうね。

 

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2021年のトップ5 。。。

今年も沢山の皆さんにご訪問いただきまして、本当にありがとうございました。

今日は2021年に訪問数の多かった記事、トップ5をご紹介します。

それでは第5位から発表します!

 

第5位:

つい先日の投稿にもかかわらず、年間第5位の訪問者数を記録したのは、

エチオピア産オパールを販売する方へのお願い

販売する側の方々にも読んでいただき、多くの賛同の声もいただいたこの記事。

サイト全体の訪問者数にも反映され、アクセスが前日の7倍に急増しました。

エチオピアオパールの取り扱い、お手入れ法については、来年も引き続きお話していこうと思います。

 

第4位:

昨年、コロナ過の始まった頃に書いた記事

消毒用アルコールと宝石

すっかり日常となったアルコール消毒とマスク。

「今、消毒するから、リングする機会が減ってね~」

そんな声をたくさん耳にした一年でした。

 

第3位:

ブラックオパール、偽物、見分け方

インドア生活が増え、ネットで買物される機会も増えた昨今、皆さん気になるのはやっぱり “ ニセモノ ” なのでしょう。

“ 見分け方 ” は強力なキーワードなのでしょうね。

 

第2位:

オパールにまつわる悲しいお話し ” 

こちらもエチオピア産オパールについての記事。

色や表情の変わってしまったオパールたちの、それはそれは悲しいお話です。

 

そして、今年一番読んでいただいたブログナンバー1は!

 

第1位:

ブラックオパールとボルダーオパールの違い ” 

2013年9月にご紹介した記事ですが、毎年訪問者数の多い記事です。

当時に比べボルダーオパールの知名度は高くなりましたが、それでもこの記事がオパールファンを増やすキッカケになっていれば、サイトを作った甲斐があったというものです。

 

こうしてみると、今年はやはりオパールの変色問題、エチオピア産オパールの話題が上位でしたね。

これからもエチオピア産オパールの正しい知識が浸透するよう、そしてオパール全体が誤解されないよう、

「お持ちのオパール、どこ産です?」

しつこくお聞きしていきます。

 

 

素敵なクリスマスをお過ごしですか?

オーストラリアでは今日26日はボクシングデイ(Boxing Day)の祭日です。

パンチし合うボクシングとは関係なく、プレゼントを箱から出すから箱 – ボックス・デイ、ボクシングデイというのだとか。

 

真夏のクリスマス。

来年はオーストラリアへ戻れることを期待して、

2021年最後のブログ

年間トップ5をご紹介しました。

 

Merry Christmas & Happy New Year !!

 

 

来年は今年以上にたくさんのオパールに出会えますように!

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エチオピア産オパールを販売する方へのお願い 。。。

エチオピアオパールを販売されている業者、宝飾店、作家、デザイナーの皆さま

本日はお願いがあります。

エチオピア産オパールを販売される際には、必ず“ お手入れ方法 ”をお客さまにしっかりとお伝えください。

 

福岡ミネラルショー、そして先日まで池袋で開催されていました東京ミネラルショーでオパール好きの皆さんとお話をする機会をたくさんいただきました。

そんな中、やはりエチオピアオパールを身に着けていらっしゃる方も多くいらっしゃいました。

お話の中で、お手入れ方法をご存じかどうかお尋ねするのですが、ほぼ7割の方は適切な方法をご存じないばかりか、そもそも“ エチオピアオパールには吸水する性質(ハイドロフェン)”がある事すらご存じないようでした。

「そんなこと聞いてない、、」

こんなつぶやきばかり、、、

 

とても美しい表情と、透明感のある遊色は私自身も含め、多くの方々を虜にします。

最近の実質内戦状態のエチオピアでの産出が今後どうなるかわかりませんが、それでも、他のオパールに比べてまだお安く手に入るオパール。

人気のないはずがありません。

ですが、(以前ほどではありませんが)週に1~2件のお問合せ、「色がかわっちゃたんだけど、どうにかして!」、そんな悲痛なお問合せをエンドユーザーの皆さんからだけでなく、販売する側の方々からもいただきます。

 

そこでお願いです。

別にエチオピアオパールが ”ダメ” と言っているわけではありません。

お願いですから、その独特の性質と、それに伴う正確なお手入れ方法を、どうか、どうか販売される際にはお伝えください。

 

そんなこと伝えたら販売チャンスを逃すんじゃ?

 

そんな風に考えている販売者の方もいらっしゃるかもしれません。

でも、販売後にクレームになり、ご自身の評判を落とすことの方が大きなリスクではありませんか?

 

難しいことでも、エチオピアオパール自体の評価を下げることでもありません。

単純に、

 

真珠と同じで、着けた後には軽くふいてしまってくださいね

 

そんなひと言を付け加えるだけで良いのです。

 

世の中にはいろいろな宝石と呼ばれるものがあります。

それを販売する側として、それぞれの性質を知る事、美しさだけでなく、マイナスと捉えられがちな点も正確にお客さま方に伝えること。

これは最低限のマナーではないでしょうか?

 

販売する皆さんの評価、宝石としてのオパール全体の評価、そしてひいては宝石・宝飾品業界全体の評価。

こうした評価を落とさないためにも、心の底から、販売をされる皆さんにお願いをします。

 

エチオピアオパールを販売する際には、是非ひと言をお忘れなく。

 

しまう前にふいてください

 

お願いいたします。

 

参考記事;

エチオピア産オパール(ハイドロフェン効果):https://www.gemstory.com/experiment-ethiopian-opal01.html

エチオピア産オパール(浸けてみました・実験):https://www.gemstory.com/experiment-ethiopian-opal02.html

エチオピア産オパール(特徴とお手入れ方法):https://www.gemstory.com/experiment-ethiopian-opal05.html

オーストラリア産ブラックオパールとして販売されている処理オパールについて:https://www.gemstory.com/weblog/2020/12/treated-black-opal-from-ethiopia.html

呼吸するオパール:https://www.gemstory.com/weblog/2020/07/opal-is-breathing.html

エチオピア産染色ブラックオパールについて:https://www.gemstory.com/weblog/2020/12/dyed-black-opal-from-ethiopia.html

エチオピアオパールの変色・退色を防ぐ方法:https://www.gemstory.com/weblog/2021/06/protecting-ethiopian-opal-from-turning-yellow.html

 

 

怒涛の季節も一段落。

手の回っていなかったWEBサイトの整理、そして新しいオパールのご紹介を、少しずつ進めて行きますね。

 

ミネラルショーでお目に掛かった皆さま

ありがとうございました。

ジュエリー製作のご依頼をいただいた皆さま

ご満足いただけるものをお届けできるよう、ゆっくりと確実に製作を進めてまいりますので、楽しみにしばらくお待ちください。

 

それでは、この時期ならではの素敵な日々をお過ごしください。

 

カラッとした冬晴れの埼玉です。

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