コパイ? こぱい? Kopai?

コパイ

よく耳にするんだけど、その意味が本当にわかっていない
そんなこと、たまにありますよね。

例えば、居酒屋のお会計で使う『おあいそして』の『おあいそ』という言葉。
『お会計をしてください』という意味合いで使っているのはご存知でしょうが、その言葉の意味はというと、チョッと、、、、
※ この『おあいそして』という言葉は、実は間違った使い方だそうです。詳しくはこちら

そんな意味や由来が不明な言葉が、オパールにまつわるものにも存在します。

それが、、、

“ コパイ ”!?

皆さんは、聞いたことありますか?

この“ コパイ ”という言葉、実はLightning Ridge(ライトニングリッジ)で採掘される、ブラックオパールやクリスタルオパールに時おり含まれている内包物のことです。

上の写真をご覧ください。

透明感のある、クリスタルオパールの内部に、なにか紐のような、苔のような、あるいは針のような線状の物が見えると思います。


これが“ コパイ ”です。

不思議とボルダーオパールでは聞いたことのない内包物で、私の知っている限りではブラックオパールの採掘されるライトニングリッジ産オパールだけに見られる特徴のようです。


いつの頃からか定かではありませんが、このような針状の内包物を“ コパイ ”と呼ぶようになりました。


現場の鉱夫たちに聞いてみると、このコパイが入っているオパールは、状態が安定していて、通常はとっても美しい表情を見せてくれるとのこと。

その根拠は ? ですが、たくさんの鉱夫たちが同じように口にすることから、彼らの経験からくるものなのでしょう。

ルチルクォーツに見られる、ルチルに似ていますが、コパイの方は、直線だけでなく曲線的な形状も見られます。

そんなコパイですが、いったい何なのか?

誰に聞いてもわかりません。。。

オーストラリアのオパール業界で有名な、歩く百科事典的な人に聞いても、はっきりとした答えは返ってきません。

その正体だけでなく、正確なスペルすらも、不明でした。


ただ唯一、私が読んだ資料や文献の一冊に、“ KOPI ”として記述されたものがあり、おそらくこれが“ コパイ ”のことだと推測しています。

その本によれば、

“時おりオパール内部に見られる、gypsum(石膏)が麦わら状になった内包物”

という記述だけで、その呼び名の由来も、性状も書かれてはいません。

KOPI?

はたして、鉱夫たちが口にするように、オパール自体の表情や安定性に関係性があるのか?

それとも、単なる内包物なのか?

情報をお持ちの方、お知らせください。


明確な答えは出ませんが、いずれにしても、これまた自然の恵み、偶然の美しさを感じるオパールです。

そんな KOPIオパールをサイトにも出展しました。

下記のリンクページより、ご覧になってみてください。

ライトニングリッジ産クリスタルオパール KL3033

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