エチオピアオパールの変色・退色を防ぐ方法 。。。

水分を吸うという性質を持つエチオピア産オパール。

ハイドロフェン オパール 。。。

 

その性質ゆえに色が消えてしまったり変色してしまったりと、世界中で悲しい思いをしている人達がたくさんいらっしゃいます。

エチオピアの逆風 。。。

オパールにまつわる悲しいお話し 。。。

 

そんな思いをせずにエチオピアオパールを気軽に楽しむために出来ることはないか?

そう思っていた時に出会ったのが先日からご紹介しているジュエリー用コーティング剤 “ スウェットバリア・Sweat Barrier ” です。

前置きが長くなりましたが、スウェットバリアはエチオピアオパールの救世主となるのか?

実験してみました。

 


今回の実験に使うのはこちらのエチオピアオパールです。

 

左(サンプルA):1.05 ct / 右(サンプルB):0.97 ct

どちらも典型的なエチオピア産オパールの表情です。

これをまずは精製水に浸けてみます。

 

 

15分浸けた後の姿がコチラ!

白っぽかった色合いが透明になったのは、まさにハイドロフェン、水を吸った証拠です。

それぞれの重さは、

サンプルA:1.05 ct(吸水前) 1.12 ct(吸水後)

サンプルB:0.97 ct(吸水前) 1.08 ct(吸水後)

水を取り込んだ分どちらも重くなっています。

これでサンプルA、B ともに吸水する性質(ハイドロフェン)を持っていることが確かめられました。

 

このオパールを取り出して2日間乾燥させた後、目的の実験を行いました。

 

サンプルAのみをプラスチック容器に入れたスウェットバリアに浸けてみます。

30秒ほど浸けた後、取り出したオパールがこちらです。

 

特に変わった様子はありません。

さて、これで吸水性は変化するのでしょうか?

スウェットバリアでコーティングした(されたはず)サンプルAと、スウェットバリアに晒していないサンプルBを、ふたたび精製水に浸けてみます。

 

浸ける前がこちら。

どちらも白っぽい以前の表情です。

この段階での重さはサンプルAが 1.06 ct、Bが 0.97 ctと、Aに関してはスウェットバリアの影響はそれほど重さには現れていません。

さて浸けてみます。

 

 

違いは明白です!

 

15分浸けても、スウェットバリアでコーティングされたサンプルAは元の表情のまま!!

それぞれの重さは、

サンプルA:1.06 ct 1.06 ct

サンプルB:0.97 ct 1.09 ct

Bは以前同様水分を取り込んだ分重くなっているのに対し、スウェットバリアでコーティングしたサンプルAはまったく変化がありません。

つまり、水分を取り込んでいないということ。

 

結果!

 

アクセサリー用フッ素コーティング剤「スウェットバリア」は、エチオピア産オパールの吸水性を防いでくれる。

 

つまり、

 

汗などの侵入も防いでくれるため、変色対策になる!

 

もちろんこのスウェットバリア本来の役割である金属アレルギー対策にも有効ですので、エチオピア産オパールのピアスやペンダントなどを気軽に着けることのできる一助になるはずです。

 

期待通りの結果で一応満足したところで、やはり考えておかなければならい点もあります。

 

今回は30秒という短い時間で実験してみました。

また、スウェットバリアに浸けた後の重さも大きな変化はなかったことから、オパール内部にそれほど多くのスウェットバリア自体が取り込まれたとは思えませんが、やはり内部にコーティング剤が入り込んでいる可能性は十分に考えられます。

こうしたことが天然石としてのエチオピアオパールに、”処理石”というひと言が付いてしまうことになります。

ご自分の宝石が処理石となってしまうことに対する考えは、皆さんそれぞれだと思います。

エチオピア産オパールを”未処理石”としてお手入れに気を付けながら楽しむか、身に着けること、ファッションととらえて、より安心できる”処理石”にするか?

これはいろいろな考え方があると思います。

 

もうひとつ、今回のコーティング方法の結果、オパール表面に微細なコーティング剤の凹凸ができてしまいました。

ひも状の部分がわかりますか?

 

この点について開発者の方にお聞きしたところ、こんなお返事をいただきました。

「ご指摘のように、正にこれがスウェットバリアが形成する膜でございます。通常は目視することはできません。このように目視できる状態であれば、この部分の膜が厚くなっている状態です。全体的に液を付着させ過ぎているという事が想定されます。この液付着量につき、浸漬している時間は無関係です」

「液付着量を左右するのは、液から石を引き上げる際の早さです。早く引き上げると付着量が多くなり、ゆっくり引き上げると付着量が少なくなります。逆では?とよく言われますが、逆ではありません。これが浸漬塗布の特徴でございます」

「引き上げの際にもっとゆっくり引き上げられますと、良い結果が得られると存じます。吸水防止能力につきましては、ゆっくり引き上げた場合の膜厚でも十分に得ていただくことができます。一度お試しください」

 

なるほど、いろいろと勉強になりました。

次回は、引き上げる速さに気を付けてやってみたいと思います。

 

また、コーティングの寿命、どれくらいの期間効き目が続くかについては、

「スウェットバリアが形成する膜が劣化する要因は繰り返される摩擦でございます。肌や衣服との摩擦により徐々に膜が薄くなります。この劣化要因が無いのであれば、膜は半永久的に効果を発揮いたします」

「摩擦による劣化の期間は、摩擦が加わる程度により異なりますが、一般的に装飾品を身に着けて発生する摩擦(肌や衣服)程度であれば、数年単位を想定すれば良いかと思います」

「また、今回のような多孔質素材の場合、膜(有効成分)は細孔内部にも膜を張ります。細孔内に膜は摩擦が届きません。このため、更に長い効果の持続期間が期待できます。表面全体を膜が覆っていなくとも、細孔内に成分が残っていれば、吸水を防ぐ効果は十分に発揮すると考えます」

 

とのお答えをいただきました。

つまり、オパールの内部にもコーティング剤は侵入しているはずなので、この効果は長い期間続くと考えてもよさそうです。

 

天然石をコーティングすることで処理石にしてしまう点と、長く本来の色のまま気軽にエチオピアオパールを楽しむという点。

これを天秤にかけ、どちらにするかは皆さんそれぞれでお考えください。

 

世界中から寄せられるエチオピアオパールの変色に対する「助けて」の声。

そんな悲しい思いをさせたくない、したくないための大きな道具にはなるのではないでしょうか?

 

 

ご興味のある方は、一度試してみてください。

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今回の実験について、あるいはスウェットバリアについて、ご質問や「こんなこともやってみて!」などなど、是非お寄せください。

 

それでは長文お付き合いありがとうございました。

 

開発・販売元の株式会社サフィックス、代表の景山さまご協力、アドバイスをありがとうございました。

 

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