日別アーカイブ: 2019/08/17

現ナマが飛び交う宝石の世界 。。。

手に下げたアタッシュケースには現ナマが!

現ナマ、現金、キャッシュ・・・

 

「宝石の世界って現金飛び交う世界なんでしょ」 

 

そんな風に聞かれることが良くあります。

 

確かに、鉱山で採掘しているマイナーたちとのやり取りには、クレジットカードなんて使えません。

必然的に全て現金でのやり取りに。

顔見知りで、もう長く付き合ってるマイナーたちは、融通を聞かせてくれて、「払いは町に戻ってからでいいよ」なんて言ってくれますが、知り合ったばかりの人たちの場合はそうも行きません。

100万円分のオパール原石を手に入れるためには、100万円の現金との引き換えが必要。

至極当たり前のことです。

 

ブラックオパールの採掘が全盛だった1980年代。

オーストラリア国内で最も現金の流出入量が多い銀行が、ブラックオパールの産地ライトニングリッジにある銀行だったという事実が、そんな現ナマ飛び交う世界を現す象徴でもあります。

その頃と状況は激変し現在に至っていますが、それでも現金商売であるのは同じでした。

でも、そんな現ナマ主義も変わらざるを得ない、よく理解できない法律が、今年7月から施行されました。

 

https://www.gizmodo.com.au/2018/05/australia-bans-cash-for-all-purchases-over-10000-starting-july-of-2019/

 

 

1万ドルを超える場合、現金での支払いは禁止!

? ? ? ? ?

 

支払う側も、支払われる側も、どちらにもペナルティが科されるんだそう。

 

政府によると、ドラッグ売買やマネーロンダリング防止のためだとか。

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ドラッグ売買なさる方々が、こんな法律守りますか?

効き目がありますか??

 

私にはわかりません。

 

1万ドルなんて、今のレートなら 75万円くらい。

たった 75万円。

 

「キャッシュ一括で払うから、もうちょっと・・・」

なんて会話・交渉も今後は、、、

 

それでは、どうやって支払うのか?

1万ドルを超える取引の場合は、銀行振込のように記録が残る方法で支払いなさいとのお達しです。

 

なんでもとりあえず規制しちゃうオーストラリア

めんどくさい。

 

 

お話は全く変わって、これは給湯器のお話し。

オーストラリア全国ではありませんが、あるエリアでのお話し。

給湯器のタンクでの温度は50度以下!

子供がやけどする事故が多かったゆえの規制だそうです。

 

その町は、冬場はなかなか冷え込む場所で、50度くらいの湯温では、外のパイプを通って蛇口のところに来るまでに冷めてしまい、もう一度沸かさなければならない家もあるとか。。。

 

もはや給湯器の意味がありません。

 

先述の現金での支払い制限もそうですが、やたらと規制したがるお役人さんたち。

以前もご紹介した、オパール採掘をめぐる様々な規制。

 

何か、もう少し良い知恵ないんですか?

 

日本もキャッシュレス化の進む世の中ですが、まさかPayPayでオパールは仕入れられません。

 

でも、どれだけのマイナーたちがこんな法律を気にするか?

横向いて笑っちゃう、、、ぷっ。。。

 

蒸し暑いですなぁ。

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