ワーホリ受難の時 。。。

カンガルー

ワーキングホリデー税延期=日本の若者ら安堵―豪 (時事通信) – Yahoo!ニュース

昨日、こんな記事を見つけて何のことやら? と覗いてみると 。。。

 


ワーキングホリデー、あるいは略してワーホリなんて言葉、みなさんもお聞きになったことはあるでしょう。

1980年にオーストラリアとの間で始まったこの制度、かんたんに言えば、ある一定の年齢までの若者に、働くことができるビザを出そうって制度です。

普通の観光ビザでは働くことはできませんから、海外で働きながら1年間生活をすることができる、たいへんありがたい制度。

働けるだけでなく、オーストラリアの国民同様、税の優遇も受けることもできました。

これまでは年間収入が18,200豪ドルまでは非課税、それ以上の収入に対してだけ税金を払えばよかったのが、この「ワーキングホリデー税(バックパッカー税)」が導入されると、ワーホリも非居住者同様、非課税部分がなくなり、最低税率の32.5%が課税されてしまうという、それそれは恐ろし~い仕組み。

1ドル稼いで32.5セント、10,000円稼いで3,250円税金持ってかれちゃう!

ワーホリ君たちがビビるのもうなずける制度です。

そして、このニュースは、そんな恐ろしい税制の導入が、農業や観光業界からの反発で導入延期になったとのお話です。

????

税金のお話は別として、ちょっと首をかしげたくなったのがその延期理由。。。

 

私も初めてオーストラリアへ行ったのはワーキングホリデービザでした。

日本の、あまりに忙しく猛烈なサラリーマン生活に2年間で嫌気がさし、憧れだったオーストラリアでのんびりしたい!

別に大きな夢や志があったわけでもない理由で、成田空港から家族に見送られ飛び立ったのは25歳の時でした。

当時はワーホリの年齢上限が25歳(現在は30歳)で、ギリギリだった私は、「とりあえず1年ゆっくりしよう ・・・」と、ワーキングよりもホリデーが優先、働くことはそれほど考えてもいませんでした。

 

そんなワーホリ制度も、いつの日か上限年齢が30歳に引き上げられ、仕事のできる期間も長くなり、そしてある決められた仕事、ほとんどの場合、農場での収穫など、農業に携わることを条件に滞在期間も2年まで延長できることに。

なんだか、働き手のいない農家で働かせるためにビザを発給しているような、

そんな「もともとの趣旨とは違うんじゃない?」という思いを持ったのを覚えています。

 

もし、この税制度が導入されれば、多くの若者がワーホリの行き先をオーストラリアから他の国、たとえばお隣のニュージーランドに移してしまうことでしょう。

そうなれば、農家や果樹園の収穫作業に人手不足の波が押し寄せるのは確実。

でも人手確保のためにワーホリを利用するのも 、、、、?

 

出来るだけ長くオーストラリアにいたい。

日本へ帰りたくない。

 

そんなワーホリの皆さんを多く見てきました。

オーストラリアに滞在することが目的なのか、それともオーストラリアに滞在することは何かを得るため、成し遂げるための手段なのか?

 

ワーホリメーカー(ワーキングホリデーで滞在する人をこう呼びます)たちの足元を見るようなオーストラリア政府、そして季節労働者が欲しい農業界。

少し不信感を感じた記事でした。

 

25歳で長いホリデーにオーストラリアへやって来た私も、いつまでものんびりしてられない日本人のサガと懐具合のかげんで、仕事を始めたのがオパール屋さん。

そしてそのまま27年間、まさかオパールに関わっていくなどと、当時は想像もしませんでした。

オーストラリアに滞在することで、私は何かを得たのか?

運命が変わったことだけは確かです。

 

 

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