ブラックオパールらしさ。

ブラックオパール

いわゆるブラックオパールとは?


ブラックオパールの定義には業界内でも、いろいろ意見があります。
また、オーストラリアと日本の間でも少々違ったとらえ方をしている場合も見受けられます。
ライトニングリッジで採掘されるブラックオパールは、ほとんどが黒い原石の間に挟まって、あるいは卵の黄身のように、その中に埋もれています。
この黒い原石(これを“ポッチ”といいます)を伴って研磨されることからブラックオパールと呼ばれている、これが一番わかりやすい説明だと思います。
研磨されたブラックオパール全てにポッチがついているわけではなく、両面とも美しいリバーシブルタイプのものもありますが、おおむね研磨された裏面はポッチを伴っています。
このポッチが宝石面上にも黒い線、あるいは黒い塊のように見られることも多くあります。
こうしたポッチは内包物ということになるのですが、時にこのポッチが、そのオパールの表情に独特の個性を与えている、そんなこともあります。
今日ご紹介する写真のブラックオパールもそのひとつです。
オレンジ、赤、イエロー、そしてグリーン。
このオパールが表現している色合いを引き立たせるかのように、黒いポッチがとてもユニークな形で現われています。

ブラックやボルダーオパールは絵のように楽しむものだ、なんてことがよく言われます。
ルーペを使ってじろじろ見るのではなく、全体的な色合いを、あるいは表情を楽しむ。
まさに少し離れて見るからこそ、その素晴らしさがわかる絵画のように、ということです。
見る人の感性でいろいろな表情、景色が現われる、そんな不思議な魅力がブラックオパールにはあります。
今日のオパール。皆さんにはどんなふうに見えているのでしょうか?


このオパールをもっとよく見てみたい方は
こちらからどうぞ



少し雲の多めな秋晴れのゴールドコーストです。

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