
毎日寒いですね。
1月も今日でおしまい。
オーストラリアから戻って、今回あらためて感じた今のオーストラリアを書き留めてみます。

“ ラッキーカントリー ”
まさにオーストラリアの代名詞。
広大な国土、豊かな自然、独特な生態系、そして美しいビーチ。

日本でも話題になる給与の高さ、生活水準。

そしてもちろん、豊かな天然資源。
鉄、亜鉛、ニッケル、ウランそして金。
埋蔵量世界一
各種のレアアースやLPG、銀、銅、石炭などなど、世界トップクラスの埋蔵・生産量を誇ります。
広大な国土からの恵まれた資源を輸出することで、この国は長い期間豊かな生活水準を享受してきました。

もちろんオパールやダイヤモンドなどの宝石も。
極端に言ってしまえば、
『 そこにあるものを売るだけで、それを使って何も自ら作り出すことをしてこなかった 』
それがオーストラリアという国なのかもしれません。

オーストラリアのトップ企業には資源関連や金融関連の企業がほとんどで、元気な製造業、メーカーはあまり見当たりません。
“ ラッキーカントリー ”とは、もともと
1964年にドナルド・ホーン(Donald Horne)といういオーストラリア人が出版した書籍のタイトル「The Lucky Country」からきています。
彼はこの言葉を、
”オーストラリアは、有能なリーダーシップやイノベーションがあるわけではなく、ただ単に天然資源や地理的条件に恵まれている(運が良い)だけで繁栄している”
という批判として使い、当時のオーストラリアが知的な努力を怠っていることを心配していました。
この批判、皮肉として使われた言葉が、いつの間にか肯定的な、まさに「ラッキー」な意味として捉えられるようになり、オーストラリアの風情(?)を形作ってきたのかもしれません。

ここ数年、オーストラリアに戻るたびに、毎回物価高には驚かされます。
特に今回感じたのは、不動産、住宅価格の高騰。
もちろん場所にもよりますが、10年ほどでその価格は2倍どころか3倍以上になっているところも見受けられました。
ゴールドコースト郊外のエリアでも、普通に一戸建てを購入しようと思ったら最低でも100万ドル、ミリオン、億円以上を覚悟しなければなりません。
ましてシドニーやブリスベンなど大都市のエリアの物件を購入できるのは、ほんのひと握りの富裕層だけで、若い人たちには手の届かない世界。

化石燃料からの転換期を迎えている時代に、これまで通りの資源の切り売りだけで同じように繁栄を続けていけるのか?
今後も物価の上昇が続くのであれば、行きつく先は格差の社会?
街角やビーチの片隅に見られるホームレスの姿。
1980年代のオーストラリアでは考えられなかった光景です。

太陽が降り注ぐ美しいビーチと青い空。
あくまでも明るい「陽」のイメージと、
その裏に存在する全く逆の世界。
これからのオーストラリアはどこへ向かっていくのか?
そんなことを考えさせられた、今回のトリップでした。

まったくオパールとは関係ないお話し。
お付合いありがとうございました。
↓
