オパールを食紅で染めてみる(2) 。。。

いったんは染まってしまったオパール。
はたして元に戻るのか?


2日間水に浸けたまま放置しておいたオパール、
こんな状態になりました。

もう泡も見られず、水分を十分吸収したのでしょう。
取り出して重さを測ってみると、先回と同じ8.4カラット。
もうお腹一杯状態のようです。

肝心の色合いは?

2日前に比べて食紅は抜け、少しは透明になっています。

特に強く染まっていた内包物周辺の色も抜けて、全体的にも赤というよりは薄っすらピンク色に。

横から見てみると、色合いが拡散しているように見えます。

また、色の付き具合が、元の状態のときに透明感が高く、遊色がキレイに見えた部分の方が良く染まっているのがわかります。
見た目の美しいオパール、遊色のキレイなオパールは、遊色を示さないオパールに比べ、内部の構造が均一で整っていることが条件です(詳しくは“オパールの色の秘密”をご覧ください)。

この内部構造の違いが、こうした染具合のバラつきと関係しているのかもしれません。

左が2日前、右が今日の状態。

こちらも同じ。
2日間水に浸け色合いを安定させることで、染め上がりの状態はより美しくなったように見えませんか?

結論!!

結果的に、2日間では食紅の色は抜けませんでした。

例えばひと月、あるいは1年という長い期間、水に浸けておくと食紅は抜けていく可能性はありますが、この色合いを見る限り、染まってしまったものを全部抜くというのは、なかなか大変そうです。

まったく染まらなかったオーストラリア産のオパール。
対して、ご覧のように染まってしまったエチオピア産のオパール。

予想通り、今回のエチオピア産のような“ハイドロフェン”という性質を持つオパールの取り扱いには、十分に注意しなければならないことがわかりました。
いろいろな報告を読んでみると、この吸水性の強さや、水分を吸込む早さは、同じ“ハイドロフェン”でも、個々のオパールによって様々なようです。

ここ一年ほどの間に急激に出回ったエチオピア産のオパール。
こうした性質を知ったうえで、その美しさを楽しんでください。

さて、このオパールは、再度水から出して、明日また様子を見てみようと思います。

今日は青空のゴールドコーストです。


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