地名、住所、あて先。。。

ゴールドコーストと聞けば、おおかたの皆さんがオーストラリアの地名だと思っていらっしゃるでしょうが、実はゴールドコーストという地名は存在しないんです。


旅行会社のパンフレットやガイドブック、そしてマスコミに登場する際の呼び名は、ほとんどの場合“GOLD COAST(ゴールドコースト)”。
日本で住まいをたずねられた場合、私も“ゴールドコーストに住んでます”、なんて答えるのが普通です。
でも、そんな地名は地図上には存在しないんです。
たとえば、あなたがオーストラリアの“ゴールドコースト”に暮らすお友達に手紙を書こうとする際、相手の住所にはほぼ100%“ゴールドコースト”という地名は現れません。
実は、ゴールドコーストというのはひとつの行政単位として存在するのみ。
住所や地名は、そのゴールドコースト市(市とは言っても、住所には登場しません)に含まれる、約70の“Suburb(サバーブ)”で決められているんです。
観光で皆さんがいらっしゃるのは、“ゴールドコースト”ではなく、実際は“Surfers Paradise(サーファーズ・パラダイス)”という地名の場所。
ゴールドコースト空港があるのは“Coolangatta(クーランガッタ) ”という場所。
シーワールドがあるのは“Main Beach(メインビーチ)”。
それ以外にも、“Paradise Point(パラダイスポイント)”なんて、天国の一歩手前のようなところや、“Runaway Bay(ランナウエイベイ、)”、家出湾?、そして“Mudgeeraba (マジラバ)”なんて、ちょっと舌噛んじゃいそうな地名も。。。
そうしたサバーブの中を、次は通りの名前で住所を限定して行きます。
また、この通りの名前が様々!
その地域にゆかりのある人物名や、植物、動物の名前を通りの名前にしているのは一般的。
でも、中にはとてもユニークなものも。
“Opal ct(オパール通り)”や“Ruby ct(ルビー通り)”なんて宝石の名前や、“Peter Sellers ct(ピーター セラーズ通り)”、“Marilyn Monroe ct(マリリン モンロー通り)”なんてもんまで。
ゴルフ場の周りには、ジャックニクラウス通りやグレッグノーマン通りにアーノルドパーマー通り、そしてなんと日本のゴルフ界を代表するAoki、青木通りまで!!
かと思うと、よほどめんどくさかったのか、それともニューヨークの真似したかったのか、一番街から27番街まで、数字だけでのところも。
どんどん開発が進んでいるゴールドコースト。
今や、首都のキャンベラ、タスマニアの州都ホバート、そしてダーウインなどより人口の多いゴールドコースト。
これからもどんどん新しい地名、通り名が生み出されてくるんでしょうね。。。

今日も快晴のゴールドコーストです。


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