とうとうこの娘も。。。。。

お嫁に行ってしまいました。


もちろんお客さまにオパールをご紹介すること、そして気に入っていただければご自分のものにしていただくこと、それが私の仕事です。
たくさんの商品の中には、それなりに思いいれの深いものがあります。
そんなオパールがお客さまの手に渡ってしまうのは、気に入っていただけた嬉しさ反面、少し悲しくもあります。
以前のエントリーでも書いたとおり、まるでお気に入りの娘を嫁にやるような気持ち。
その嫁ぎ先に可愛がってもらう、大事にしてもらうことを祈りつつ、送り出してやる、父親の気持ちです。

先日ご来店いただいたアメリカはイリノイからのご家族連れ、お母さまと娘さんが共に一目ぼれしてしまったのが、今日の写真のオパールです。
昨年、ライトニングリッジで開催された『Opal Jewellery Design Awards』に出品し、入選したこのペンダントブローチ。
デザイナーのMalayvone Souvannavongと、出展用のオパール選びからはじめ、デザイン、そして完成まで、ずいぶん思い出の多い作品でした。

本当は手放したくなかった。
ですが、お母さまと娘さんのご様子を見ていると、『これは売り物ではありません。』と言えなくなってしまった自分がいて、『このお二人なら、世代を渡って大切にしてくれるのでは、』と、良い嫁ぎ先を見つけた親の気持ちになっていました。
今頃は、お母さんか娘さんの胸元に落ち着いていることでしょう。
またオーストラリアに来ると言っていただいたこのご家族。
その時は、またこのオパールにも再会できるかもしれません。
今日も青空一杯のゴールドコーストです。

関連する記事

  • 古いものこそ新しい !!!
    古いものこそ新しい !!! 
    同じリングです。 違い、わかりますよね?   50年以上も前から日本人はオパールが好きでした。 お母さま、お祖母さまから受け継がれてきたジュエリー。...
  • マザコンオパール !?
    マザコンオパール !? 
    さてさて、今日はこんなボルダーオパール、ご紹介しちゃいます。 ボルダーオパールの宿命? それとも特徴?? 個性??? 鉄鉱石の隙間に産まれ、ひっそりと育てられ...
  • よみがえったペンダント、私たちのやりがい  。。。
    よみがえったペンダント、私たちのやりがい  。。。 
    上の写真は今から13年前に撮影したペンダントの写真です。 当時はまだオーストラリアをベースにして活動していた時代。 そんな時に日本のお客さまのご依頼で製作した...
  • 因果な商売 。。。
    因果な商売 。。。 
    商売とは言え、自分のお気に入りを手放してしまう、 気分は複雑、です。 以前ご紹介した“ストレス解消用オパール”。 日本からいらっしゃった方のもとへ旅立っていきま...
  • 小さくたって。。。
    小さくたって。。。 
    小振りですが、その存在感はやはりブラックオパールならでは。久しぶりにジュエリーをご紹介します。 オパール全面に走るグリーンのフラシュ。 とても小振りなオパールで...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください