最も採掘量が少ないといわれ続けてきましたブラックオパールですが、ここ数年ますます困難な状況が続いています。その理由としてふたつのポイントがあげられます。
先ず、ライトニングリッジ以外に新しい鉱区も見つからず、絶対的な埋蔵量が尽きかけている事です。ライトニングリッジ地区の様々なエリアで新しい鉱脈の探索が行なわれてはいますが、成果はあがっていないのが現状です。このまま新しい鉱脈あるいは鉱区が見つからない限り、ブラックオパールは本当に採り尽くされてしまうのかもしれません。
次に、採掘を行なうマイナーの数が減っている事も大きな原因です。
オーストラリア政府の環境対策や安全対策に伴う様々な規制が増えた事で、マイナー達に様々な資格の取得が義務付けられ、これまでは文字通り『身体ひとつで』採掘作業が出来たことに比べ、その事務手続きや費用が増加したため採掘に対する意欲を失ってしまっているマイナーが増えています。実際、これまでは海外(オーストラリア以外)から移住してきた人々が、あまり元手もかからず、当たれば大きな収入が見込めるということでブラックオパール採掘に係わるようになり、大きな原動力になっていました。ところが、現在では、採掘を開始するまでの資格取得や手続きに伴う煩雑さ、そして費用がこうした新規参入者の足かせとなっている事に加えて、採掘量の減少から小規模な採掘では経費的に合わなくなってきていることが、これまで採掘を支えてきたマイナーの撤退という状況も招いてしまっています。
こうした採掘を取り巻く状況は今後も続くと思われますので、マイナーの世界でも淘汰が避けられないと思われます。
採掘する人手も、その量も減ってしまっている状況、悪循環なこの状況は、新しい鉱区が見つからない限り続くと思いますので、ブラックオパールはますます希少な宝石になっていくと同時に、いっそう目にする事も難しいものになっていくと思います。