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上 級 編(パート1)

上級編では、初級編でお話した内容を、もう少し詳しく掘り下げて見たいと思います。 ご不明な点、分かり難い点がありましたら、是非ご連絡ください。

1.オパールが出来るまで

2.オパールの色の秘密

3.遊色効果のパターン

4.ブラックオパールの定義について

5.人工オパール

6.まとめ


 1.オパールが出来るまで

初級編で、「オパールは、簡単に言ってしまえばシリカゲル(乾燥剤)。」なんて、ちょっと極端なお話をしましたが、それではこの自然界の中で、どうやってオパールが産みだされてきたのでしょう。 様々な科学者や、人々によっていろいろな説明がなされていますが、ここでは、そのうち最も代表的な説をお話していこうと思います。

今から約一億数千万年前、地球は白亜紀と呼ばれる時代でした。 まだ、私達人類は歴史の主人公として登場してはおらず、多くの海中生物や、恐竜が地球上を支配していました。 そのころオーストラリア大陸は 現在の姿とは違い、ゴンドワナ大陸と呼ばれる原始大陸の海岸線に位置していました。 この時、この海岸線に沿って大量の珪素(シリカ)が堆積していきました。 時代は流れ、約数千 万年前、 隆起、分裂して現在に近い姿となったオーストラリアの大地には、気象状態の大きな変化により降り積もっていた大量の珪素が溶け出し、しみこんでいきました。 これが数百万年の月日をかけ、固まっていったものが、今日オパールとして私たちの目を楽しませてくれているのです。 1cmのオパールが形成されるのに、約500万年の年月がかかるといわれています。 オパールは、人類登場のはるか以前から、ゆっくりとはぐくまれてきた地球の宝なのです。

オーストラリアが以前、海中に在ったという証拠に、多くの海に住む生物、特に貝の化石が内陸部でも発見されています。 その貝殻や動物の骨などが化石になっていく過程で、あるいは化石になった後、珪素の成分と結びついてオパール化したものや、こうした生物が息絶え、地中に埋もれていった後、その生物の身体は消滅してしまい、周りの地層に残した空間を珪素が埋め 、オパールになっていったもの(型抜きの要領です)などが、『初 級 編』でお見せした写真のものなのです。  

 2. オパールの色の秘密

それでは、どうしてオパールは色を持っているのでしょうか、 また、なぜ石によってその色が異なり、個性的な遊色効果が表現されるのでしょうか。

オパールは珪素(シリカ)と水で出来ている、これは皆さんにもすでにお話しました。 もちろん、このふたつの成分以外にも周りの土壌成分の影響を受けて、いろいろな種類のオパールになるわけですが、ここではお話を単純にするため、そのほかの成分についてはあえて考えないことにします。 この珪素と水が固まりオパールとなっていくのですが、その過程によってオパールの表情は変わっていきます。 

オパールは、たいへん珍しい非結晶の宝石です。 ダイヤモンドやサファイア、ルビーといった宝石は、それぞれの成分となる元素が、その化学構造に基づいてしっかりとした結晶を作っています。 一方オパールは、珪素と水が混じりあって出来た粒子(つぶ)が集まって形作られているだけで、元素同士が結びついてはいません。 

皆さんも、小学校の時に、理科の授業で“プリズム”を手にしたことがあるかと思います。 プリズムを通った光は、七色に分かれて見えたの憶えてますか? オパールを作っているこの小さなつぶが、ちょうどプリズムと同じ働きをするのです。 これが、オパールの発色の秘密です。 このつぶの大きさ、並びぐあい、そして規則正しさによりその色合いや、遊色効果の度合が決まってきます(下の図を見てください。 “まる”はオパールを形作っているつぶです)。

オパール発色の秘密

下の図は、上と同じように、簡単にオパールの構造を表したものです。 右と左の違いは、「ひとつひとつの“まる”の大きさがそろっているか? 規則正しくならんでいるか?」、なのはすぐ分かりますよね。 

プレシャスオパール コモンオパール

左の図のように、粒子がきれいに整然と並んでいる場合、外から入ってきた光が、きれいに反射して鮮やかな色を作り出しますが、右のように不規則になっていると、入ってきた光も行き場がなく、私たちの目にもきれいな色として届いてこないのです。 つまり、この図は、左側が上質のオパール、右が宝石にならないオパールということなのです。

どうでしょうか? ちょっと分かりにくかったでしょうか? 要するにつぶの大きさと状態がオパールの価値を決めているのです。 実際、この大きさの違いによって、発色する色の違いが出てきます。 この辺はちょっと複雑になりますので、お知りになりたい方は是非、ご連絡ください。

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