いつも悩まされるのが、イヤリング用などにするペアのオパール。
まったく、オパール達ときたら、あまりに個性的過ぎて一組揃えるのも大変な作業。
そんな中、ボルダーオパールで時おり見られるのが、写真のようなペア。
‘SPLIT（スプリット）’と呼ばれるこうしたペアは、その採掘形態上、ブラックオパールにはあまり見られず、ほとんどがボルダーオパールです。
言葉のとおり、ひとつの原石をオパール層の部分でふたつに分けたものです。
同じ原石ですから、その色合いや雰囲気は似通ったものが多く、比較的ペアを組んでやりやすいのが特徴。
でも、人間であれば、‘一卵性双生児’の場合、見分けがつかないくらい似ているものですが、オパールの場合はそう簡単にはいきません。
上の写真を見ていただくと、色合いは似ていても、斑の微妙な雰囲気、そして色調も微妙に異なっているのにお気づきのはず。
‘一卵性非双生児’。
まさしく、“オパールに完璧なペアは存在しない”という格言（？）の正しさを証明するかのよう。
そんな非双生児ですが、イヤリングを制作する為のペアとしては文句はありません。
肉眼では、こんなに拡大して見ること無いですしね。
耳元で明るく揺れるブルー。
いかがでしょうか。
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