サファイア (Sapphire)

サファイアの町

The Township Of Sapphire

サーファーズ・パラダイスから車で約13時間ほど、クイーンズランド州内陸をひた走りに行くとサファイア(Sapphire)という町があります。その名のとおりこの地域のサファイア採掘の中心の町で、ブラックオパールの故郷ライトニングリッジと同じ、それ以外には何もないへんぴな田舎です。町中にはあまり満足なホテルもありませんが、毎年多くの観光客がサファイア採掘を体験しにこの町へやってきます。

サファイア鉱山への道

舗装道路はすぐに途切れ、上の写真のようなオフロードが続きます。これを抜けていくと、道の両側に砂利の山が現れてきます。サファイアを掘った後です。

サファイアの採掘跡

サファイアの町の歴史

このあたりで最初にサファイアが発見されたのは1873年のことでした。その後、政府がサファイアの埋蔵量を調査、その結果を発表したことにより多くの人が世界中から集まってきました。しかし、戦争や大恐慌の影響で、1934年にはたった3人の鉱夫しか残っていない状況になってしまいました。1964年にテレビや新聞がこぞってこの地区のサファイアを取り上げたことにより、観光ブームが押し寄せ多くの観光客がやってくるようになり、それに伴って商業的に採掘する人たちも増加していきました。

現在ではサファイアのみではなく、ジルコンやスピネル等の採掘で賑わいを見せ、訪れる観光客を相手にした採掘体験ツアー、サファイア販売もとても盛んに行われています。

サファイア ? エメラルド ? ルビー ??

サファイアの町があるこの地区の一番大きな町は"Emerald(エメラルド)"という地区です。ここにはオーストラリア各地から定期便が飛んでくる空港も、大きなスーパーマーケットも、宿泊施設もあります。町の名前がエメラルドだからといってエメラルドは採れません。町の名前の由来は、たいへん美しいエメラルド色に輝く丘陵地帯に造った町なのでこの名前が付いたそうです。

またサファイアの隣、ほんの少し北へ行きますと"Rubyvale(ルビーベール、日本語に訳すとルビーの谷)"という小さな町があります。以前はまれにルビーが採れたようですが、現在はもっぱらサファイアの採掘が行われています。

このように宝石の名前が付いた町がこの地区には集まっています。ちょっと日本では考えられないですが、やはり歴史の浅いオーストラリアならではなのかもしれません。ちょっとロマンティックですね。

さて、最後に実際の採掘現場をのぞいてみましょう。

ページの先頭へ