究極の選択。

Beautiful Boulder

オパールを研磨する時に頭を悩ますのは、形です。


形を優先するか、色を優先するか。。。。
研磨で一番気を使うところです。
ダイヤモンドのように、ファセットをつけて、決まった形にカットしないとその美しさが表現されない宝石と違い、オパールは極端なところ形はどうでも良い、という考え方もあります。
それでも、やはりできるだけオーバル(だ円形)やラウンド(円形)にカットしたい、そんな気持ちもあります。
5年ほど前まで、オパールといえばオーバル。
日本の業者さんにはオーバルでなければ仕入れてもらえませんでした。
ですが、ここ数年、ボルダーオパールの人気が高まるのと相まって、かなり自由な形のオパールも販売されるようになって来ました。
カット、研磨する時にまず決めるのは、だいたいの形、そしてその際に一番重要なのは、できるだけ美しいオパールを無駄にしないということです。
当然オーバル等の決まった形にするには無駄な部分、つまり削り取ってしまう部分が出てしまいます。
せっかく自然が長い時間をかけて創り上げたオパールの色合いを無駄にするなんて、こんな罰当たりなことはありません。
最近では、できるだけ色合いを残す。これが主流の考え方になっています。
今日の写真のボルダーオパールのように、形はまったく自由、そんなオパールが産まれるのは、採掘にたずさわる人やカットにたずさわる人達のオパールを大切にする心がこもっているからなのです。

皆さんも自由な発想で、個性的なジュエリーを楽しんでみてはいかがですか?

さて、明日より日本へまいります。
日本縦断出張のたび第二弾は、東北、北陸、四国、そして中部地方へまいります。
またまた更新が途絶えてしまうかもしれませんが、ご理解ください。


このオパールをもっと見てみたい方は
こちらからどうぞ

午後になって、やっと晴れ間が出てきた今日のゴールドコーストです。

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One Comment for “究極の選択。

  1. K-Abe

    今、オパールの研磨に凝っていますので、すごくわかります。安い石で練習していますが、ブラックもボルダーも層が薄いので本当に難しいです。日本にはオパールのラフやラブがほとんど売っていないので個人輸入に挑戦します。
    また、日本出張ですか?大変ですね。心身の健康には気をつけてくださいね。

    返信

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