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2010年07月02日

山師 。。。


欲望渦巻く世界。

一攫千金

大もうけ

ダマセ!

ダマサレタやつが悪い!!

そんな山師が、宝石の世界にはいっぱい・・・・・



‘山師’

大辞林で意味をひいてみると、

鉱山の発掘や鉱脈の発見・鑑定をする人。

山林の伐採や立木の売買に従事する人。

そして、

投機的な事業で金儲けをたくらむ人。また、儲け話を持ちかけて他人を欺く人


そんな最後の意味での山師が、宝石の世界には跋扈しています。


お金の絡む世界

魑魅魍魎がうようよ。

何とかお金儲けをしよう。

とりあえず大金をつかもう。

そんな欲望のみがエネルギーになっている人間。

あのまま平凡な、本当に平凡な勤人をしていれば、絶対に遭遇しなかったであろう、そんな輩が、それこそ世界中からやって来ます。


先日、ふらっとお店にやって来た、40台くらいの男性。

着ているものも普通、物腰も普通、でも彼の口から出る言葉は普通じゃありませんでした。


「なかなか良いコレクションだね。それに天然ばかりだし」

そんな最初の一言で、彼が少しはオパールの知識を持っていることはわかりました。

品揃えをほめられてイヤな気がするはずもありません。


しばらく話をした後に彼が切り出したのが、

「ボルダーオパールのいいもの持ってるんだけど、興味ある?」

「どこのエリア?」

採れるエリアによって質が違うボルダーオパール、まずはその場所を確認するのはいつものことです。


「ちょっと言えないね。」

「秘密ってこと?」

「そう、そのとおり。でもライトニングリッジの奥のほうだよ。」

「まだ誰も掘っていない、新しいエリアを見つけたんだ。」

「出てくるのが全部層の厚い、赤の綺麗なものばっかり。」

「俺のオパールを全部マーケットに出したら、相場が下がっちゃうから、少し様子見てるんだ。」

「今は持ってきてないけど、興味があるんだったら名刺ちょうだい。こんど誰かに連絡させるから。」


「秘密の場所?面白いね。ぜひ見せてくれる。」

その時点で半分、いやいや8割がた気がついてしまった私には、そう言うことしかできません。


これまでの経験が、

‘こいつはいつものアレだよ’

そう語りかけてくるよう。


「機会があったら、是非、そのオパール見せて」

そう言われて、彼はうれしそうに店を出て行きました。


おそらく彼と会うことは、もう二度とないでしょう。

大きな話をして、その後実際にオパールを持って戻ってくる人間に、これまで会ったことがありません。


大きい話をする人ほど、それっきり。


何が彼ら、彼女たちをそうさせるのか?

私にその理由はわかりません。


一瞬だけでも自分を特別扱いしてもらいたいのか?

それとも特別扱いしたいのか?


オパールの仕入れはますます難しくなっています。

ずっと付き合っている鉱夫たち。

ある時は助けられ、そしてある時は手を貸す。

そんな関係から出来上がった信頼関係が、何とかこの商売を続ける原動力になっています。


山師?!


長く付き合える、本当の鉱夫たちは、もっとまじめで、家族思いで、ストイックで、オパールが好きで、

彼らは決して人をだまそうなどとは考えません。

そういう人たちでなければ、厳しい環境の中で、長い間土まみれになっていることなどできないのかもしれません。


一攫千金!


魅力的な言葉なのは間違いないとこ。

でも、

あんまり私には関係のない言葉であることも確かです。


人間っていろいろ、です。


雲が垂れ込め、寒さが厳しいゴールドコーストです。




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