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2009年11月28日

ハーレクイン 。。。

一昨日、オーストラリアへ戻りました。

今回の出張も、たくさんの皆さんとお目にかかることができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

それにしても、皆さんのオパールへの思いには頭が下がります。。。

皆さん、それぞれがご自分の感性で、オパールに名前をつけたり、遊色パターンの呼び名を考えたり、、、

そんな、夢中になっている皆さんの姿を見ているだけで、私まで幸せな気分!!

そして、もうひとつ感じたのは、オパールに関する知識が随分浸透してきたな、そんな感想でした。

テクニカルタームや、マイナーとか我々が使っている業界(?)用語的なものが、皆さんの口から“ポン”と飛び出して感無量でした。


そんな中、“ハーレクイン”という遊色パターンのお話がよく出てきましたね。

きっと、日本の小売店さんなどの間違った情報の影響もあるのでしょうが、この“ハーレクイン”の定義がいまひとつ曖昧な感じを受けました。

「これはほっとけない!」

そこで、久しぶりの更新は“ハーレクイン”の定義について、再確認をしてみたいと思います。



とても珍しく、貴重な遊色パターンとして、ブラックオパールの中でももっとも珍重される“ハーレクイン”。

希少価値が高いゆえ、もちろんなかなか目にすることもなく、そのお値段もグンと上がってしまいます。

展示会などのお手伝いをさせていただいていると、小売店さんなどが“セールストーク”、“売り文句”として、“ハーレクイン”という言葉をお使いになるのを時折耳にします。

厳密な意味でのハーレクインには及ばないようなオパールも、「これはハーレクインと言って、とっても珍しいパターンだから!!」なんて???

売りたいがためなのですが、そうしたちょっと的の外れた情報が、この希少なブラックオパールのパターンを曖昧なものにしてしまっているのかもしれません。


もともと“ハーレクイン”というのは、ピエロが着ているような格子模様のことを指す言葉で、色の種類や色調をあらわす言葉ではありません。

つまり、オパールのパターンとしての“ハーレクイン”も、

“大きさのそろった、四角、あるいはひし形の斑が、規則正しく配置されている”

そんな遊色の場合のみに、“ハーレクイン”と呼ぶことができます。


自然が作り出すオパールの遊色パターンですから、定規で測ったように、100%同じ大きさ、同じ形ということはありえません。

ですから、この定義にはある程度の余裕、誤差、のようなものが存在するのですが、それでも“ハーレクイン”と呼べるパターンには限りがあります。


上の写真、おなじみのオパールを拡大したものです。

サイズ、そして形がそろった斑、そして表情。

これこそが“ハーレクイン”と呼べるパターンです。

前述したように、色の種類などは関係ありませんので、単色(たとえば緑一色など)のハーレクインも存在しますし、このオパールのようにいろいろな色が表現される場合もあります。

もちろん単色よりは多色、珍しさには差があります。


もともと少ないパターンのうえ、オパール自体の産出量も激減してしまっていますから、ほとんど実物を目にすることは最近ではありません。

私もこれまで20年近くオパールにかかわってきて、“コレは!”と言うのに出会ったのは数えるほど、それも片手で足りてしまうくらいしかありません。


いつも思うことは、本当の意味での“ハーレクイン”を皆さんにお眼にかけたい!

でも、この思いはなかなかかないません。

私自身、もう目にすることはないかもしれません。

あるいは、明日出会うかもしれません。

これが“ハーレクイン”と呼ばれる、美しく、そして希少なオパールの現状です。



蒸し暑く、どんよりしたゴールドコーストです。




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