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2008年08月12日

'One World One Dream'


オリンピックが開催中だというのに、戦争や紛争の話題は尽きません。

ロシアとグルジア(英語読みだと“ジョージア”)。

民族や宗教の違い、それがやはり火種となることが多いのでしょうね。

種々雑多な人たち、背景の違った人たちが平和に暮らしていくことの難しさ。

そんな中で、多民族国家オーストラリアはちょっと違うようです。


長い歴史のある、その民族独自の土地をめぐる争い。

むりやり引かれた国境。

民族をめぐる内戦は、世界のいろいろなところで後を絶つことがありません。

反面、オーストラリアやアメリカなど、もとをただせばほとんどの国民が他の国からの移民で構成されている国では、それぞれ問題はかかえているものの大きな紛争にはならないようですね。

原住民族アボリジニの立場からすれば違った見方になるのでしょうが、オーストラリアは様々な国から、いろいろな人たちがすすんでやって来た国です。

街を歩けば、ヨーロッパ系、ヒスパニック系、アフリカ系、そしてもちろんアジア系、などなど、世界が凝縮されたような、そんな顔を見ることができます。

オーストラリアに夢を求め、可能性を信じてやってきた移民たち。

それぞれが自分の文化や宗教など、独自のアイデンティティを背負いながらも、オーストラリア人になろうと努力しているように感じられます。

言ってしまえば、自分の故国を捨ててきた人たち。

オーストラリア人という新しいアイデンティティを、早く身につけようとするのも当然なのかもしれません。


元々が何人であろうと、オーストラリアを代表して戦っているオリンピック選手たちへの声援は、心のそこから湧き出てくるもの半分、オーストラリアに同化しようとする意図的なもの半分。

オージースピリット。

助け合い認め合う、そんな精神。

オーストラリアやアメリカに見られる、不思議な、そして独特のナショナリズム。


日本でも移民をもっと受け入れようという提案が議論されているようですが、実際はなかなか難しいだろうことは想像できます。

まったく別の土地で、さまざまな民族が協力し合って暮らしていくことは可能でしょう。

でも、すでに長い歴史を持つ民族の中に、別の民族を融和させようとすることは日本、いやどんな国でも難しいことなのかも。


ワールドカップやオリンピックなど、世界的なスポーツ大会が開催されるといろいろ考える機会が多くなる、今でも日本人な私。

せめてこの時期だけでも争いをやめることは出来ないのでしょうか?

'One World One Dream'はとても遠い響きに聞こえて仕方がありません。


肌寒いゴールドコーストです。




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