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2007年10月08日

そしてまた、いなくなった。。。

先週まで担当者だった人間が、いきなり辞めてしまう。
そんなことがこちらではよくあります。
担当が代わると、それまでの仕事がまた一からのスタート。
“引継ぎ”なんて言葉、、オーストラリアでは関係ありません。

ここで生活する人であれば、必ず一度は体験しているであろうそんな状況。

今日は、そんなふうにいきなりいなくなってしまったS君のお話です。


6月に店舗を移転する際に知り合った日本人のS君。


オーストラリア人の女性と結婚し、こちらへやって来てビザなどの手続きも終了し、やっと今年になって仕事ができる状態になったと、張り切って話していたまだ若い彼。


そんな彼の仕事は、オーストラリア企業の日本人顧客担当の営業マンでした。


まじめそうで、誠実そうな彼の人柄を気に入って、彼の会社とあるサービスの契約をすることに。

その際に念を押したのが、「少なくとも契約期間の2年間は、会社を辞めないこと」。


これまで担当者の入れ代りが原因でしてきたイヤな経験。
そんなことが頭にあった私の、たった一つのお願いでした。


期待に答えて、一生懸命動いてくれた彼。

実際、彼の存在が大きな助けになり、思っていたよりスムーズにことが運んでいったのは間違いありません。


でもいくらまじめなS君でも、彼の勤めている企業の体質、オーストラリア企業のサービス体制、まではどうすることもできなかったのです。


彼が働いていた企業(仮にT社としておきます)は、規模も全国的な大企業。

でもいろいろサービス面での問題がよく指摘される、そんな企業でした。


時間にルーズというか、来るべき時に担当者や技術者が来なかったり、二重請求など、お金にからむ噂もよく聞いていました。


そんなT社だからゆえ、まじめなS君をよりたよりにしていました。


案の定、当初から問題が発生。

受け取るはずの荷物が発送すらされていなかったり、技術者が約束どおり来なかったり、まさしくT社の本領発揮。


S君は、その度に謝罪とあらたな手配を一生懸命やってくれました。

ですが、請求書の金額間違いや、いつまでも訂正されない誤請求。

そのたびにS君に連絡していた私も、最後の方は堪忍袋の緒が切れかかった状態。


日本へ出張する前に、もう一度私のところへ来てくれて、全てを訂正したと約束してくれたS君。

そしてまたまた届いた間違いが残ったままの請求書。


もちろんS君に連絡しましたとも。

でも電話に出たのは、、、彼ではありませんでした。


9月いっぱいで退社したとの話を聞いた時の私の気持ち。

「またか」、「やっぱり」、そして脱力感。


そしていまだに問題は解決されず、S君の後任からの連絡もない状態。


これぞオーストラリアクオリティ!!


在職中S君は愚痴をこぼしていました。

会社側のミスが多すぎて大変であることや、訂正や改善を求める顧客との間に挟まれて苦労していること。

確かにまじめで一生懸命なS君だからこそ、自分ではどうにもならない会社のシステムややり方に対し大きなストレスを抱えていたんでしょう。

まじめな人柄だからこそ、S君はその会社を辞めていったのかもしれません。


オーストラリア文化(そう呼んでも良いのでは?!)ドップリの企業風土と、日本的なクオリティを求める日本人顧客。

その狭間、ギャップに押しつぶされてしまったのであろうS君。

気の毒な気もします。




でもS君、その役割を演じきるために会社は君を雇ったんでは?

顧客と会社の間に板ばさみになること、それが営業という仕事では?

もう少しがんばって欲しかった。

期待が大きかっただけに、残念です。


ちょっと個人的なメッセージになってしまいました。




日本でもひとつの仕事に対する定着率は下がっているようですが、こちらオーストラリアでは定着率なんてはるかゼロに近いんじゃないでしょうか?



仕事や顧客への責任感、もう少し感じてもらいたい。

そんなむなしい願いは、、、、、


届きませんよね、オーストラリアの皆さん。



今日も青空のゴールドコーストです。




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